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絵日記マンガ、絵本、日々の事など
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キャシーさんの本

”Couleurs d'alizes”  

私の拙い仏語訳ですが、『貿易風の色彩』
というタイトルになりましょうか。

キャシーさんはパリジェンヌ。写真家、アートディレクター、
そして若いアーチストを世に出す組織を束ねた事もある
とてもバイタリティ溢れる女性。
日本との繋がりも深く1987年から何度となく日本を訪れ
パリの現代美術のコラムを手がけたり、
パリでは日本文化の紹介する媒体に寄稿してきた。
(☆詳しくはこちらの記事をご覧下さい)



この度、写真集がCriteria Editions(残念ながら2010/11月までウエブのメンテ中)から刊行されました。

貿易風と聞いても、日本人の私にはぴんと来ませんが
モロッコでの撮影が多いということを聞いているので
きっとアフリカの方からパリに吹き上げてくる
熱い乾いた風なのかも、と想像しています。
(ちゃんと調べました所、偏西風とも言われ「北半球では北東貿易風、南半球では南東貿易風となる。」(from wikipedia)

この抽象的な色は
壁や船の側面などの風化とともにあらわれた景色です。
偶然と、時間と、キャシーさんの目のフォーカスのコラボで出来上がったもの。
カラフルで時々びっくりするほど、山や海に見え
それを目がおもしろがる。

Morocco, Portugal, Australia, Japan, France …
世界のどこに行っても港という場所が好きな場所で、
そこで長い間「視覚的研究」を続けてきました。
人の行いの証の色彩のかけら、風化によって変化した跡、密やかな自然の錬金術
そういったものを見出してきました
HPから抜粋


11月、パリへ行かれる方、
よければギャラリーに行かれてみては。
キャシーさんも連日いらっしゃるみたい。

from November 1st to 8th - 3pm to 8 pm (15h to 20h)
 ギャラリーの名前→"Au Tour Du Feu" -
 住所→ 24 rue Durantin 75018 Paris.
 キャシーさんのHP→ www.cathybion.com


キャシービオンさんの本
setsumeicathysan.jpg


日本にいる方で、写真集の欲しい方は
下記にご連絡を。

コチラは出版社のmail

editions@criteres.org

キャシーさんに直接の場合はコチラ

cathybion@yahoo.fr


(本の値段は18ユーロですが送料がかかります)
18 € + 7, 35 € = 25,35 €

少し調べてみたのですが、アマゾンでの決済だと
今(2010/10現在)円高なので
お得に購入出来るかもしれません。

Amazon Franceでのurl

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Category : art
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ひとこま絵本 第18話 ふるえるいえのなか


ドアをあけると
みなさんはごぞんじのように
いえがふるえるほど るんちゃんはおおごえをあげて ないていました
そのまわりを ねこのとぷしーがぐるぐるはしりまわり
(まったく、かみなりがやまないくらいの そうおん ですから)
おかあさんは なみだをふこうと たおるをもってかけより
おばあさんは かんのむしには まずみるく、とあたたかくしてもってきたり
そとよりも いえのなかのほうが はんきょうするおとが いたい!と
おとうとは みみにせんをして
おねえさんは もうがまんできぬ とかいだんをはしりさるところでした。

いつもは しずかなおにいさん
「いったい どうしたっていうんだ!」
どあの そとから きいてみました

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ひとこま絵本 第17話 


おにいさんはひとしきり
とんちゃん、いや トト・リンクリン・ザ・ラビットのことをなげき
じてんしゃをはしらせました
いえがみえました。
ぷるぷるぷる‥
「じしん?」
きみょうなことに、うちだけがふるえていたのです。

「いったい まったく なんて こと??」
おおきく ためいきをついて
ぷるぷるふるえる いえの とびらをあけました

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「イギリスの昔話」



とぼけた話、気の毒な美しいお姫様の話、とんちがきいた話
おはなしのアソートボックスのような本を読みました。
「イギリスの昔話」という本です。
この本の中で、宝物を得るために、血を流したり
怖い大男と対峙したりします。
それは、現代のふわふわとした「こどもの情緒に配慮」とかいう
オトナの浅知恵みたいなものをふっとばし、
怖いものを怖い、と触らせてくれる
とほうもないものを、想像の彼方のその先まで見せてくれる
美しいことのはかなさを 味あわせて
昔から私達がもつ「人間性」にチャンネルを合わせてくれるかのよう。

思う存分この本のなかで震えたり、笑ったり、ゆさぶられたり、きょとんとしたりした後は
不思議な満足感があります。
それはなにか栄養のあるものを
自分で取って、そのまま食べたような
いきいきした感覚。

お子さんは
「こわい~、でももっと~~~!」というかもしれません。
大人さんは
「このお話は、この状況のメタファーみたい」
と思うかもしれません。

ぜひぜひ手に取って、読んだり、読んであげたりしてください。
「イギリスの昔話」 こぐま社HP ?1600




あ!あとひとつ言い忘れ!

私はイギリスのコメディ「モンティパイソン」が大好きなのですが
この中の「ゴッタムのかしこい人々」は
ハンカチの端を結んで帽子にしている、埒のあかない話をする人々を思い出し
ふつふつとあとから面白さがわいて出て来ました。



montypython.jpg
画像はWeb Diceさんの下町コメディ映画祭からお借りしました。

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ひとこま絵本16話 しられざるトンちゃんの歴史



「まったくなんてかわいそうなことを!
もとはといえば、これはぼくのものだったんだ。
そしてなまえも
トト・ザ・リンクリン・ラビット
という、ゆいしょただしい なまえがある
うさぎだったんだ!」
そう、トト・ザ・リンクリン・ラビットというなまえのとき
トンちゃんは ぴんくいろで
はなは ちゃいろで やわらかくって まるかった
めは れっきとした あかいがらすで
ひげも ぴんと していたし
みみも ほそながくって かっこよかった
それが ながいねんげつ きょうだいたちの てにわたり
おともをするうち ちゃいろの ぶたくんに なってしまったってわけだ!

 

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