とんだ買物
Everyday図画工作も合わせてお読みいただきたいのですが、
つい先日、ふと魚を買いに、ちょっとだけ遠くの漁港にお昼がてら行く事にしたのです。
バスにゆられて15分位。
そのバスの運転手さんに漁港の行き方を聞くと、
坂を下って三つ目の角を左に曲がると着く、7、8分だよ
という道案内だったので
足取りも軽く坂を下って行ったのでした。
左手にはもう青い海。
「一つ目の角だけど、すぐ着きそうじゃね?」と角を曲がったのでした。
キャベツ畑を段々降りて
角を曲ると
そこは岩場の入り江でした。
む?ないなあ漁港。
iphoneで位置確認。するとこの入り江づたいに道がある。
ちょっと行ってみよう。
だって戻るとなると坂登らなくてはいけないし。
入り江を歩いていくと
「荒崎に行くには
この先の階段を登りすぐに階段を下り
海岸沿いに行く」
と案内の杭のようなものが。
ふーん。何て親切。さあどの階段かな?
がはは!なんか楽しそうじゃん!
そう言ってこの写真を撮っている後ろを
カナヘビがシュルルル、と横切った時に
私達は引き返すべきだったのです。
この階段を上がりきったら
細くて暗い奈落のような小道が
急勾配で続いていたのです。ちょっとわかりにくかいも、ですが
この道は急勾配で,チューブのように海に直接落ちるような階段。
つまりこの絵は上がっているのではなく
穴に落ちるような感じ!!!を表してるのです!!!!
えええええっ!!??ここを?行けと?
それに答えるように
「荒崎この階段を下り海岸づたいに行く」と
冷静な道案内。
足がすくむがこの道はきっと近道なんだ
涙声で恐る恐るへっぴり腰で
高所恐怖症のQKunitは前進する覚悟を決めました。
この奈落のような階段は
あまりに怖くて写真に収められず
イマイチ恐怖感をお伝えできないのですが
全体像はこんな感じ、だったのです
この階段は一段一段が非常に高く
急で落ち葉が積もって滑りやすく
今書いていても手に汗が出て来る程危険だったのです!!!
歌で表現すると
サンダル履きで
「買物しようと港まで出かけたが~♪」(サザエさん)
と出だしは快調
と、突然ここで急に変調、
「ダダダっ!ダダダッ!ダーラー!」(火サス)
というような風景になっちまったのです!
降りきるとそこはざっぷーーーーん波の打ち寄せる
プライベートビーチ
するとするとさっきまで
あんなに冷静だった道案内が
「ここから先、高波、大潮の時は行けません。」
などというではありませんか!
そんな事言われても、ここで引き返し
あの地獄の坂道を
またよじ登る勇気はないぞ!
と、道案内の杭に叫んでみても、
大波の音にかき消され
むなしく波が砕け散るばかり。
さらにそのさきには
「落石注意」があるではありませんか!
なにか、にっちもさっちも行かない所に
足を踏み入れた
そんな感じ
あああ。
そして気がつくと
異常に足が痛い!
そう、初めて知った「足が竦む」感覚。
恐怖で筋肉が固まって必要以上に足に力が入っていて
急激な筋肉痛になったのでした。
ああ、スケート選手で緊張でいつもはできるジャンプができないって
こういう状態なのかしら
もう考えている事も意味不明です!
もうホント後戻りはできない!
そんな悲壮な私達の前に、
砂浜にテンテンと前人の確かな足跡が…!
この道を行くのだ!行くしかないのだ!
海づたいの道は岩場で
海岸と言っても切り立った崖に沿って
かろうじてあるけものみちを
登ったり降りたりしながら行く、というものでした。
時には壊れかけた橋を渡り
時には自然が穿ったトンネルをくぐり…!
それも強風に煽られながら
サンダルが滑らないように。。。
もうダメかもしれない、そう思うと
なぜか不思議とあの杭が
「荒崎はこっち」
と立っているのでした。
くじけるな、と言っているよう。
そして30分位岩場を歩いた所で
急に道が舗装され
ヒトの気配が!
遠くで魚を釣る人も!
観光で来ているカジュアルなヒトも!
あああ
助かった!俺たちは生還したのだ!!
そう思って風景を見回すと
なんとも言えず美しく厳かなものだったのです。
そう、なんか鬼が島みたい!
生還は果たしたのですが
なんとこの後、港の直売所は休みで
バスは来ず、空きっ腹で漁村をうろつくことになるのですが…
それはまた別のお話。
いったい何をしに来たんだっけ!
色稿、でる
昨日のことじゃったが、「ねこよみ」の色稿が出ていそいそと出かけて行きましただす。
なんか!素敵よっ!オレンジ君がグレコが、生き生きとしております。そして本日。この色稿を切って本仕立てにしております。
むふふのふー
酋長の首飾り
ある種族の長に頼まれ、首飾りを作りました。
ズイキで…。
里芋の茎ざんす。この前直売所で買った時は、「干してイモガラにすべし」と書いてあり、洗いもせずザルに干したら、半分以上カビがはえてしまったのです。土、そしてカラリと乾かなかったのが敗因とみた。
でも成功した数少ないイモガラを、甘辛でおあげと炊いたら、とってもひなびた味で気にいったのです。
今回は念には念を入れ、リベンジ!洗って、ヒモを通して、完全に乾かす!これが何日かすると、首飾りが臍の紐みたいになるのであった。
乾かしたものをまた水で戻して炊く…なんだか遠回りだけんども。楽しみに待ってみます。
でも、二、三本脇によけておいたのは、乾かしが待ちきれないのでフレッシュなやつで調理してみる。なんかさくさくしてうまそうだし。むふふ。