おじょおじょ(虫)の話
おじょおじょ、とは我が甥がちびこい時に
虫を指していった言葉。
それ以来、虫はおじょおじょ、ということになっています。
こういう本を読みました。
虫はそんなに好きじゃなかったのです。
全然人とちがうシステム、っていう感じが。
気持ちが通じない感じがする芋虫系
触覚が怖い甲虫
特にアブラムシはあのびっしりとついたところが
たまらなくきぼちわるい
全部全部おじょおじょ〜〜〜〜(><)
っていう感じ。。わかりますかね
ぞぞっとするというか。。
でもこの本を読んでからは
ちょっと見方が変わりました。
何かの虫が大量に発生するということは
そこに弱いものがあるからだ、
バランスが崩れているからだ
ということがわかったのです。
つまり、体の捉え方といっしょ
なにか症状があるということは
その裏にはバランスが崩れている
全体の問題。
まわりを見渡すと
すごく美しく整頓された庭がこのあたりは多いのです。
で、自分もそのように整頓しなくては、と思っていたふしがあります。
でもなんかそれって自分の庭って感じがしない。
じぶんをコンサバに合わせている感じ。
(そして私はコンサバになろうとする時、とてもダメになる)
自分らしい庭ってなんだろう
雑草とかも嫌いじゃない
でも荒れているのはいや
あと、ナチュラルなものが好きなのに
庭だけはどんどん虫駆除散布!
っていうのもすごく変じゃね?と。
で、あの本を読んだら
なるほど、と膝を打ったわけです。
アブラムシを補食する虫たちがいて
その虫たちを支える木や草がある
土は雑草の持つ窒素やカリウムを必要とするから
そこに生える。
雑草はこの土が酸性かアルカリ性に傾いているのを
表している。
土草木の健康はそれを支える虫たちが必要なのだと。
なので、このおじょおじょたち、
ただただ気持ち悪いもの、とは言えなくなったと
思った訳です。
去年大量発生したカゲロウも
実はアブラムシを補食するおじょおじょだったのに…
知らずに殺生してしまった。。
今年はそこで、たくさんてんとう虫たちを
スカウトしてきました。
梅の木にはびっしりとアブラムシ、カイガラムシがいます
そこに移住させたのですが
毎日じっくりとっくり彼らの動きをみたのですが
目の前で「食べてる」という感じはしませんでした。
ただ、ちょっとずつアブラムシの群集がなくなっている感じがしました。
それよりもなによりも
いつのまにかてんとう虫たちは
葉っぱの裏に黄色の卵を産みつけ
そこからたくさんの幼虫が孵り
そしてその幼虫も旺盛な食欲で
どうもアブラムシを食べているみたい。
幼虫は、成虫よりも長い。
柔らかいとげ、みたいなものがあり
およそてんとう虫とは思えない。
自分がこんなに昆虫観察する人になろうとは。
おじょおじょは他にも、いろんな益虫がいるらしいです。
てんとう虫とともに
ちいさいハチやもっと小さい甲虫も飛んできて
またヤモリもハエに反応して
今や梅の木はスカイツリーのような賑わい。
そして今日、幼虫がだんだん体を固く、短くして
てんとう虫らしき姿になるのを目撃。
こうなるとてんとう虫のごはん、にしか見えなくなってきた
アブラムシ確保(!?)の心配をしたりして。。
そして、成虫のつるっとしたボディになるのだと
わかりました。
よしよし、本日も虫たちごくろうさん。
とら庭番長も見回り。
こんな小さい庭でも
ある秩序が出来上がっているのだなあと。
小さい庭は、自分の体や地球と同じなのだなあと
思いにふけってしまいます。
こんなにいろんなとこへ歩いたり喋ったり食べたりするけど
梅の実一つすらわたしたちはつくることができないのよねー。
なのでやはり、庭(=地球)には感謝です。