イラスト教室@うみべのえほんやツバメ号 火曜日のクラス
Hさんの作品
Hさんのギアが入りました。
ギアが入ると、もう周りがどうあろうと
集中して絵に 向かいます。
今回の絵は、来年の干支のネズミたちの絵。
ネズミのぬいぐるみを集めて、絵本を読んでいる様子を
まず撮影してから構図を決めて描きました。
Hさんは最近、自分の描き方が決まってきていて
全体を青鉛筆で描き込んでから
淡い水彩を、ポイントでのせる、というスタイル。
人の表情(ここではおネズ)
空気感もほんわかした、Hさんらしい暖かい雰囲気。
りんごの光を描いて、光がどんな風に当たっているか
それを少し意識して描いてもらい
最後にとてもカラフルにバックが出来上がりました。
もちろんほんわかしているのですが
カップやお砂糖ツボもきちんと描けています。
そこが腕が上がってきている、とても高いポイント!
Kさんの作品
気楽に、とびだすカードを、と提案したのですが
今までずっとものを見て描いてきているKさんは
何を描いていいかわからない!という風になってしまいました。
サンタの置物など色々考えて見たのですが
りんごを二つ、とびだすところに描くことにしました。
りんごの手前に、一つ剥いたりんごとボード。
立体になる、と考えてのユーモラスなアイディアです。
今まで使ってきたパステルや
水彩、色鉛筆を使って描かれました。
ここ、簡単に言っていますが実は大事なところです。
なかなか人は「この画材」となったら
無意識に他のものを取り込んで行かない傾向にあります。
絵、一枚を仕上げる時に
鉛筆を持ちかえるのも、難しくなる。
億劫というのでしょうか。
そして、一心不乱に一枚だけで「成功させたい」という気持ちになってしまうのです。
でもそれは「自分のビジョンに忠実」からはかけ離れています。
バックはふわっとさせたい→パステルを使おう
キリッとアウトラインをつけたい→ペンを出そう
淡くぼんやりとしたテクスチャーにしたい→水彩
そんな風に一枚の絵をミックスで仕上げていくには
少し身軽に考えないといけません。
机はどんどん混沌としますし
書き損じも増えますが
絵をかく、に没頭して
「片付けないと!」「勿体無い!」「めんどくさい!」
に打ち勝っていただきたいと思います(笑)
そして、このカードはKさんにとっては
そのように軽く色々試しながらお描きになれるようになった!
という記念だと思います。
メリクリ(笑)
Nさんの作品
Nさんはいつものもりもり描くモードから
ちょっと立ち止まるモードに入っていました。
Nさんは絵本を作っているのですが
制作をしているうちに
手がどんどんうまくなってきたのです。
それとともに
「こうして描くのが楽しい」という方法と
「一連の絵本の描き方」に少しギャップが生まれました
(なんという素晴らしく贅沢な悩み!)
また、今やっている2、3pがNさんにとって
表現をどうするか、迷っているページで
「こうすればいい!」というところまで
クリアになっていないのです。
これは、ご本人には辛いところですが
とってもとってもとっても!!!
進んできた、という証だと思います。
「どう表現したら、伝わるか」という
もう一つの目を自分の目に持つからです。
苦しいけど、素敵なことなんです!
こうなると周りはただ、応援するのみなのですが
きっとNさんはここからもう一段階、
上の視点をえられるようになると思います!
がんば!!
H.Eさんの作品
H.Eさんは始めてまだ一年も経っていないのですが
私は実はあることに気がつき始めております。
H.Eさんは何かを見て描く、ということよりも
こんな感じにしたい、と思うと
世界が断然開けるということです。
この教室ではそれぞれが自分のプロジェクトを持って
参加したりしているので
スケッチをする、をベースに
いろんなことをしている人が多いのです。
今回変わり種で、とびだすカードを制作していただいたのですが
肩肘貼らずに楽しくかける方向を
ぜひH.Eさんと次回から探っていけたら、と思っています。
H.Eさんは音楽の方なので
曲をテーマに描いてもらう、とかもアリかも?と思ったり。
来年も楽しみです🎵
番外編のNさん
先月、私が風邪で火曜日の教室を休んだのですが
その間もNさんの創作意欲は消えることなく!
段ボールにこんなに美しい作品を作って来られました!!
息を飲むような美しさ!
これ、手描きなのです!!!!
コンピュータじゃないの!!!!!
本当に丁寧で、尊いものを感じます。
いやはやとても素敵です。