イラスト・スケッチ教室@うみべのえほんやツバメ号 火曜日の教室
Hさんの作品
Hさんは、オリジナルキャラクターに
いろんなポーズをつけて、本の紹介に使おうと思っています。
その子の性格から、どういった行動(例えば、スポーツ好きとか音楽好きとか)をして
どんなことを言いそうか、と考えました。
これは、絵本を作っていくときにも大切なことです。
思えば、スタートした時にどういう風に描くか、何を描くか
そんな風な悩みを持っていたHさんでしたが
今は「この子を、こんなポーズで」と自然と描きたいものが溢れて
それを描き上げています。
それが一番の進歩だと思います!
Hさんワールドの可愛い子たちが
生き生きと出来上がっていくのを楽しみにしています。
Kさん
Kさんは席に着くなり
目の前の筆をとても丁寧にスケッチしていきました。
集中して筆の重なりを描きとると、迷わずアウトラインをペンでつけて
そこから一気呵成に水彩で
筆の軸の青と、黄色の筆先を塗って行ったのですが
もう、それだけでなんだかかっこいいイラストレーションが
出来上がりました。
青も微妙にグレイがかっているものや
ターコイズのもの
そして筆の黄色が絶妙に反対色で
ちょっとロックな雰囲気があります!
きちんとスケッチされた容れ物の缶も
シンプルにアウトラインをつけ
でも、白くあえて残したところが
センスがあって、豊かな画面になりました。
これからのKさんの新しい絵の世界を
告げるような絵になりました!
K.Hさんの作品
K.Hさんには今回パレットナイフに挑戦してもらいました。
油絵のような雰囲気の絵を作ってもらいたくて
キャンバスのザラザラ感がある紙を今まで使ってもらっていましたが
先日キャンバス(板状のもの!)を発見して
ぜひ使ってもらおうと思ったのです。
パレットナイフは筆と違って
厚みのある塗り方と
色の混ぜ方などでコツがいりますが
K.Hさんはまるでずっと使っていたかのように
使いこなして、目の前の小さなヨットを
波しぶきが立つ海に浮かべました。
色の選び方にもK.Hさんらしいうまさが出て
ストライプの赤がとても華やかに出たのではないでしょうか。
パレットナイフは
「不自由」なところがあるのですが
そこからでる無骨さのようなものが
かえってK.Hさんの繊細な色使いを
際立たせるなあと感じました。
ちなみにおもちゃのヨットは実物を見て
他の風景などは少し頭で空想してから描いていかれたのですが
その過程も楽しいと思いました。
次回もぜひ!
H.Eさんの作品
良い絵は絶対に正しく遠近法を使わなくてはできない、
ということはありません。
もちろん正しく描かれていてその上胸を打つ絵、素晴らしいですし
それを学んで行って
その先に自分のスタイルを見つける、ということもあります。
「ちょっと歪んでる。。」
と、少し逡巡されていましたが
気にせず、とにかく最後まで好きなように描いて行ってもらいました。
H.Eさんのある柔らかさ、純粋に色を楽しんでいる感じ
そこにH.Eさんの特徴があると思います。
そして一つの画材ではなく
ここではパステル、
ここでは鉛筆
ここではペン、と
まるでライブのように自由に使ってもらって
「正しい、間違っている」
という線をぜひ超えて行って欲しいなと思いました。
出来上がった絵は、カラフルで
とてもキュートなものでした。
ぜひこの自由な絵の良さをもっと出して行って欲しいと思います。
Iくんの作品
先週ふらり、と現れた青年、今月もやってきてくれました。
先月からその日に至るまで
いろんな事をやって
ラインのスタンプや、頼まれたロゴなんかを制作していたとのこと
「やりたいことがありすぎて」
という眩しい言葉に、教室では称賛のどよめきが出ました。
絵本に興味があるということでしたので
私からは、彼が今までやってきた
野球にまつわるエピソード、そこから得た視点などを中心に
物語を作るのはどうだろうか?と提案して見ました。
野球、と限定しなくても
やはりその人が一所懸命やってきたことにしか
人に伝わらないことがあると思うのです。
そして、そこがやはり人とは違う物語である、とも思います。
これからIくんがどんな風に絵と関わって行くのか
それはわからないのですが
もう興味の赴くままに掴んで行って欲しいなと思いました。