親子 イラスト教室@Musica Soave
爽やかに晴れた日曜日
賑やかにいろんな年代の子たちと
アートに勤しむ日です。
【午前の部】
Sさんの作品
Sさんは、今まで描き溜めた色面と
書き文字も使って、プロダクトのデザインを考案しています。
ちょっとそれは企業秘密なので
画像は出せませんが、
かなりレベルの高いところでの制作です。
「こういう雰囲気」というところを
頭の中でしっかり掴む。なかなか至難のわざです。
目指すは
シックだけれど、取りすましていない。
素材の雰囲気からかけ離れないが
ある品が感じさせるもの。
出来上がりが楽しみです!
そして今回は綺麗なズッキーニを絵にしました。
断面を緻密に描くところと
ふんわりとリラックスした表面の塗りが
いいバランスです。
オーガニックと科学が同居する雰囲気です。
一度スタイルが見えてくると
モリモリ創作意欲が湧くのでは!
Tくんの作品
Tくんはお家で、とってもたくさん海の生物を描いてきました。
長い紙が手に入ったようで
まるで巻物を描くようにスペクタクルな海の様子を描いて来てくれました。
魚の口の部分がとても立体的に描かれている。
たこの足の吸盤が丁寧に描かれている。
Tくんの絵の素晴らしさがそこにあります。
今回は教室ではこの傑作なたこを
絵の具を使って塗ってみました。
吸盤を省いて塗り込めるのは
なかなか大変だったと思います。
こどもさんの絵は
その子が一番びっくりしたところ、
いいな、と思ったところ
かわいいと思ったところ
正直に表されます。
その素直さと一所懸命さに心打たれるんだなあと思いました。
大胆さと
きめ細かい部分が同居した絵。
これからもたくさんのものを見て
Tくんの思う様描いて欲しいなあと思います。
久々のOさんファミリー参上!
Oさんの作品
塗っていて気持ちいい感じ、と
そのできたものをコントロールして
自分の作品に落とし込める。
文章にするとなんだかシンプルに聞こえますが
一人の大人の人間の中に
こどもの無邪気さと
老獪な手綱の取り方
それを自由に率いて作る
これって難しいことです。
多分Oさんはそれをこの紙の上でやっていこうと
しています。
この部分はうまくいったり
この部分はちょっと優等生だったり
それは描くときの気持ちなのでしょうか
確かめながらいろんな気持ちになっています。
でも、それが楽しい!
ビバ、クリエイション!ですね
Hちゃんの作品
今日はいろんなことに挑戦したHちゃん
水彩紙にイラストを描いたり
色相間のチャートで色混ぜを楽しんだり
紙でビーズを作ったり
弟さんの残った絵の具で
森の絵を描いたり。。。
お母さんが絵を描いていると
なんだか自分も描きたくなるし
綺麗な色を見たら、それを塗ってみたくなる
その弾むような気持ちが力になるのよね、と改めて認識。
「何が出来上がるか」ではなくて
作っているプロセスそのものを楽しむことが大事と思います。
Kくんの作品
とにかく自由なKくん!
いろの追求も、研究熱心で
火山の茶色と赤や
不思議な深い森の緑など
豊かに筆につけ(筆だけじゃないけど!)
アート魂が爆発します
そうかと思うと向こうの席でクーピーで線画を描く
描きながら、お話を聞かせてくれたり
またそこから新たに絵ができたり
創作に糸目も区切りもないのさ!という感じです。
その力に、ただただ頭を垂れる私です。
この自由さをずっと保ちつつ創作の火を灯し続けて欲しいですね。
Rくんの作品
絵の具は感覚に直接訴えかける
素材だと思います。
水、色、紙の感触
R君は今その泥遊びのような感覚と
いろまぜがたのしく描いています。
お姉さんがやっている丸いチャートもやってみたい
お兄さんがやっている絵の具の混ぜ方も真似したい
お母さんのやってる水で薄めて紙に塗るのも
向こうのテーブルで描いている野菜も触りたい
Tくんの絵もみたい
天真爛漫に好奇心の赴くまま!
でもよくよく聞くと
Rくんも小さいながら
「自分は何を作るか」ということが明確にあります。
今は多分原初の炎みたいなものを
本能のままに。それをなんだか拝んでいるような気持ちで
みています。
【午後の部】
R.Sさんの作品
光あふれる窓を眩しそうにみながら
「木の葉っぱがキラキラしてきれい」と
デッサンしていきます。
自分の心が動くものを、描いていくことは
小さくて静かな、自分で作れる幸せなのではないか、と
生徒さんの顔を見て思うことがあります。
絵を描くときに見る対象物は
普段見る時よりも、じっと多くみることになります。
そして紙面にも描いてみるわけなので
見るは見るで、同じ目は使ってみていますが
一部を自分のものにするような感じがあるのではないでしょうか。
木に対して
思いがあるのかもしれない、そんな風に描いて初めて気づくことも
ある意味で自分のことを知る一つ。
枝をまず追って描き出していくと
枝に葉っぱがついていないようになります。
なのでどんな風に茂みが被さっているか
再度じっくりみていきます。
すると茂みにも
光と影が、とそれを追っていきます。
さらに水彩色鉛筆の柔らかさと
水で溶ける性質を考えながら
みているものと、描いているものをだんだん近づけていきます。
すると絵に奥と手前ができていく。
絵を描くのは、本当
「みる」に尽きるのですね。
Uさんの作品
久々の教室です。
サンプルに持ってきた、イラストの水玉の絵を見て
「これを描きたい!」と燃えたUさん。
この水玉は寒色系でまとまっていますが
よく見ると
青も緑も、少し黄色も入っていて
薄いところも濃いところもあります。
それを描きとっていく行為は
黙々と行う写経に通じるものがあるのかな、と思いました。
だんだん繰り返しのことをしていくうちに
無意識が整っていくというか
そういう効果が絵にはあります。
地味な楽しさだと思うのです。
自分で見つけにいくことだし。
絵を描くって。
でも一回見つけたら、鉛筆を握ってちょっと描いたら
またはさっと色を塗ってみたら
ビューンとすぐに戻ってくるものなのです。
ただ、実際に手を使って描かないと
見つけられないし、手に残らないし
楽しさも戻ってこないのですよねー
そうやって描いていくうち
「あ、うまくなった!」という二次的な楽しさもやってくるし
次には
「ちょっとあの人に見せたい」
という気持ちも持ったり。
絵の楽しさって。
ここがクリエイションの森の入り口なのでしょうね。
Sちゃんの作品
Sちゃんには今回
線で表情と感情を表す、という課題をやってもらいました。
悲しみ、平穏、恋心、興奮などなど
Sちゃんの凄さは
突然の課題にも躊躇なしに飛び込める、ということです。
絵が好きでずっとずっと描いてきたので
多分自主的に千本ノックを今までやってきたということなのかな。
しかも、楽しんで、ノックをやって来ているから
色々な課題にもある楽しさを見つけてできる。
スマホでもとってもハイレベルな絵も描くのですが
こうやって鉛筆と紙でもブレません。
アナログでの蓄積があるというのも
絵が上手くなる秘訣なのかもしれません。
そしてどんなコンディションでも描ける!のもすごいところです。
青春特有の悩みもありつつ
課題はどんどんできるという力。
この時期は悩むとなると
際限なく悩めるし
でもきっと悩みがその人を作るのだし
キュンキュンとぐるぐるを抱えながら、とにかく。
楽しんでください!この青春の時期を!!
KちゃんとYちゃんのプロジェクト
学校でのポスター作りを
二人で協力して作り始めました。
なかなか家で、二人で集まって絵の具を使うということも難しい時期です。
教室ならいろんな画材が揃っているので
思う様作って欲しいと思います。
なぜか創作しながら
最近ハマっているという
昭和歌謡を歌う小学生二人!
石田あゆみや
美空ひばり
びっくりするような歌を
ソラで歌えるのには本当にびっくり!
歌いながら筆の動きも滑らかに
大きな絵の具を使う部分はだいぶ塗れていきました。
このいろのチョイスは
なかなかシックだし
ポスターとしても目立って良いかと思います♪
仕上げたら見せてね〜