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絵日記マンガ、絵本、日々の事など
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絵画教室@Nandaro

花が競って咲く春。
近所の空き地の花をあれこれ摘んでいきました。

Kさんの作品

白い花「バターカップ」を中心に描き始めました。
白い花はバックの色を濃くして白を抜いて描くか
とても薄くアウトラインを描いていくか、ですが
Kさんは丹念に緑を使って描いていきました。
葉っぱの緑などを後から描いていき、花びらの重なりなどはグレイで。。という計画。

シンプルな花ですがそれだけに向きや配置をよく見ないといけません。

配置とフォルムと色味
これは絵の中の論理的な部分ですが
「かわいい花だなあ」とか
「意外と力強い茎!」というところは
感情と指の力が一緒になっていくところ。

Kさんはそのバランスをとりながら描くことに
楽しみを見出しているように思えます。

ますますKさんらしく軽やかに描かれているところに
こちらも励まされるように思います。

Yさんの作品



Yさんはアカデミックなデッサンの先生について
何年も基礎を叩き込まれたとのことで
位置の正確さを測りながら鉛筆で何度も下書きをされました。

この教室では自由に描いてくださって良いのですよ、とお伝えしていますが
「どうしてもその癖が抜けなくて。。」とおっしゃります。
ここで、転換。
今まで積み上げたものはそのままに
それを踏まえて自由になることができるかもしれない、と思ったのです。

その上で描く対象のどの部分が自分でいいな、と思っているか
またそれをこの紙のどこに描いたら効果的か
描くまえに一度立ち止まって見るのはどうだろうか、と
提案しました。

そうすると自分の持っている課題
(土台を書かないと落ち着かない、
正確に書かないといけないという思いが少し罰するような気持ちに傾くなど)
そういうものを炙り出しました。

そこで、いろんな気持ちに「それでいい」とOKを出して
紙に向かっていただきました。

難しい細かい描写もとても丁寧に捉え
花のかわいらしさも愛でられる
そんな切り取りができたのではないでしょうか。

絵を描くという行為には
時に自分を振り返ってみせるような
効果もあるのですよねー。
私も勉強になります。

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