イラスト・スケッチ教室@うみべのえほんやツバメ号 火曜日の教室
Hさんの作品
自宅の壁に飾る絵、三部作の鳥シリーズです。
Hさんは鳥の写真を見ながら
全体のバランスを考えて、どっちの方向に顔が向くべきか
色味はどうしようか
計画しつつ、この絵に取り組みました。
右にはうさぎ
真ん中にはいちご
壁全体で、童話の世界が広がるようです。
鳥の足のつき方や立ち姿
羽の閉じ方をよく観察していると思います。
でもそれだけではなく
鳥の毛並み、フォルムそれを見ながら
「この丸々とした胸のところが、かわいい!」
「つぶらな瞳が、なんとも言えない!」
かわいいものを描きながら人は、その思いを絵にのせるのだと思います。
Kさんの作品
「スイカズラが欲しかったの!」と
欲しいお花をドンピシャで持ってこられてよかったなあ、と思いました。
Kさんは野の花が元々とても好きです。
お花やさんで売っているものよりも、よく見ると個性があって
強く、香りも高いように思います。
構造を見るにつけ、花の複雑な構造に
悲鳴を上げつつ(笑)
線を引くたびに、Kさんは確信を得ながら
スケッチしていると思います。
時折「視点がずれたー」という風に言いましたが
それを自分でわかってきた、ということが
Kさんのキャリアの長さを物語っていると思うのです。
スイカズラのいい香りを嗅ぎながら
ぜひ素敵に仕上げていって欲しいです。
K.Sさんの作品
久々に参加してくださりました。
「水彩と線画」それをやってみたいということで
水彩の顔料絵の具で丸い模様を紙いっぱいに描きました。
薄いところから始めて
乾かしながら塗り重ねていくと
水彩独特の透明感が重なって
なんとも言えない風合いになっていきます。
塗るのが楽しい、あとさきなく
塗りつぶす方向になってしまうことがあります。
K.Sさんはそこにある感覚があって
同色が重ならないように
同じような大きさの水玉が並列しないように
無意識に避けて、かきあげました。
そこにK.Sさんのセンスが光ると思うのです。
このグラフィックなセンスは
「自分の好きなもの」を良く知っていて
その心地よさから蓄積されていったものなのではないかなあと思います。
それをとても無意識にできてしまうところが
Kさんの力だと思います。
乾いてからのお楽しみ
細い線で描かれた花に
K.Sさんのユーモアと美意識が表れていると思います。