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絵日記マンガ、絵本、日々の事など
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親子イラスト教室@Musica Soave

Hちゃんの作品

Hちゃんは色面作りに没頭しています。
透き通った水彩を紙いっぱいに流すのは
ちょっとした色の配合で変わります。
サプライズがあって、心踊ります。
そしてさらに乾いた時に一段色が変わっているのも
楽しいものです。

そして夜空をきっちりと塗って
ブラシで飛ばして星空を描きました。

一連の流れになんの迷いもないところに
絵との距離の近さを感じます。

一見すると色面は誰が作っても同じなのでは?と思うかもしれませんが
そこにはその人の「好き」が詰まっていて
飽きることがありません。
一種のセラピー的なものもあるのでは?というくらい
作った人は、満足するものです。


Kくんの作品


色面をたくさん作って
それを切って動物を作ろう、というテーマで
まずはいろんな模様をたくさん作りました。

Kくんはクレヨンが大好きで
出来上がるキャラクターのお話をしながらズンズン描いていきます。
この紙の中で起こる冒険や戦い、
面白いジョークや風景、次々と繰り出されて
その創作に圧倒されます。

ゴリラを描いて顔の部分をくり抜いて
ジャングル風の模様に貼り付けたり
切れ端をポテトに見立てそこからハンバーガーを作っていったり
Kくんの発想と共に流れるように作っていくところに
本当に小さなアーティスト魂を感じます。

Rくんの作品


Rくんは細い筆で
細かく絵の具を使って原初の風景を(と感じます)描いていくのが好きです。
パワフルなのでどばー!ドリッピング!がやってくるかも!と思っていましたが
実は繊細なタッチでだんだん広がっていくようなスタイルなのです。
そこにRくんの面白さがあると思います。

筆につけて色がどんどん変わる様子を
実況中継で教えてくれている時
ライブペインティングを感じました^^

小さなバッグも制作しました
IMG_4815.jpg
やはりちょっとしたところに
工夫があってなかなか繊細でおしゃれなのが素敵。

こどもの絵は自由な炎のようなものから
一回形にはまっていくことがありますが
まずはこの炎の時いかに自由に描くかによって
その形を経た後に自分のものが出来上がっていくように思います。
どっちもとっても大事なんだなあ、と。

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イラスト・スケッチ教室@うみべのえほんやツバメ号 火曜日の教室

Hさんの作品



背景を描いた上に
折り紙で作ったキャラクター5人をフレームに。
5人の洋服の色や形を見て
地球をバックにすることに。

まん丸が描けない、という時に
お皿やグラスを使って下書きにするのを
なんとなくズルをしているように感じることがあるとチラホラ聞きます
いくら正確に丸を描いても、手で追っていくと
結構な揺れや歪みが出るので
真円を追求しているのではない限り、使って良いと思っています。

地球を塗るときのムラも地図のリアリティがあって良いと思います。
Hさんの「出来上がりが頭にある」時の
手のスピードに驚きます。

こんな風に、気軽に絵を描いたりフレームにしたりと
楽しむのが絵の上達にもつながると思うのです。



ひまわりをデッサン。
でばやく全体の形を、自信を持って把握できるようになりました。
黄色の滲み、深さにも注意しつつ丁寧に塗っていきます。

絵を描く自分なりの筋道ができていて
そこに反復された確かなものが感じられます。
積み重ねは本当に大切なことだなあと思います。

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イラスト・スケッチ教室@うみべのえほんやツバメ号 日曜日の教室

今回は、1分で一つのオブジェを描くエクササイズから始めました。

マトリョーシカ、ガラスの小瓶、卵のオブジェ、リボン、ニコニコマークのメジャー。。。
ランダムなオブジェを
せーの!で目の前に置いて1分でざっと描き上げるのです。
皆悲鳴を上げながらの(笑)デッサンです。

これは、アメリカで学生の時にやったのですが
真ん中にモデルを置いて
ニュースプリントとチャーコールを持って、確か15分で隣のスポットへ動いて描く。
というものでした。

これで何がよくなるか?ということですが
時間制限があることで、さっとものの形を把握しなくてはいけない。
それとオブジェを良く見て、手元の出来上がりを見る時間が少なくなる
絵の出来栄え、というよりももっと目と手をつなげていくことができます。

重く一枚の絵を仕上げると
時にデッサンが狂っているのに
「こんなにこの部分は良くてうまくいっているのだから。。」と
言い訳がましい絵になることがあります。
その部分を絶って、軽やかに、物の把握に集中して
枚数を重ねていくことができる方が
絵の上達が見込めると思います。

1分でやっていくと、だんだんコツを掴んでいったようで、
さらに絵に対しても軽いお付き合い(笑)ができて
もっとたくさん描けるようになって
晴れ晴れとした気分になったのではないでしょうか。

そして、それぞれひまわりに向かいました。
Eさんの作品

形のざっくりとした取り方に、Eさんの自分の絵のアプローチの自信があります。
規則正しさを見つけ、それを描きとっていくところに
ある心地よさがあるのではないでしょうか。

基盤の正しさ、それをしっかりと把握して初めて
「自由にやる」という気持ちが表れるように思います。
なのでEさんの絵には二つの要素があって
「自分ではコントロールできない色味」に自由さが
キリッと土台を据えるところに
絵の中の安心感があるように思うのです。

なので1分デッサンでもざっくり物の把握というところにすぐに慣れたと思います。
それはきっと好きな風景画の把握の仕方と同じなのかもしれないと思うのです。
まずシンプルに描くものの大きさ、形を把握する、そして細かい部分に入る、というところ。

自分なりのやり方を見つけるというところが
一番大切。


Yさんの作品

Yさんの絵に自信が出てきたと思います。
この教室が終わってから去年描いたひまわりの絵と今年のを並べた写真を
いただきました。
IMG_4802.jpg
思わずため息が出ました!
すごいですね!
細かいところまで描き取れる力、目が養われたと思います。
また、ムードというか、そういうものも全く違います。

絵を描くということは
ものをじっくりと見ること、プラスその対象物が持つ
空気感みたいなものも表していく、ということなのだなあと
改めて感じました。

「来年はさらに元気なひまわりを」
という言葉にこちらも励まされる気持ちになりました!


Tさんの作品

Tさんの筆致が変わりました。

Tさんは元々漫画を描いていた方なので
絵に馴染みのある人でした。
漫画には、もちろんデッサン力が必要ですし
物の捉え方も絵を描くことによって深さも出ると思います。

漫画を描く人が絵本を描く時に
この「漫画風の線」から抜けられない、と悩むことがあると聞いたのですが
漫画の線には確かにその作家が持つ世界の把握の仕方が含まれていて
どこを大事に(デフォルメ)どこを端折るか(簡素化)が大事なことがあると思います。
そして、好きな作家を真似してそこから自分の味を見つけていくということもあります。

ただし、デッサンは筋トレのようなもので
この土台に漫画の線で描いていくとどこかで立ち往生する場面があるのではないでしょうか

多分Tさんはそれを感じてあるとき人物デッサン100本ノック(笑)をやったのだと思うのです。

そして今回ひまわりをかき上げた時に
あるスッと抜けたような境地に至っているように思ったのです。
素直な線。
そして深みのある色塗り。

この基礎ができたことが、自由になることでもある、と感じました。


Mさんの作品


Mさんの信条は細密な模様。
そんな私の考えを吹き飛ばすように
自由で大胆な絵を描かれています。
気持ちを伸び伸びさせて、やってみたい色の組み合わせ
滲み、そういうものをまとめて
今のMさんの気持ちいい場所、を作っている感じがしました。

1分デッサンでも、難しいかも、と始めましたが
だんだんコツを得るともっと描きたい!となり
そこにMさんの伸びていく部分を感じます。
絵は自由でまずはやってみよう!という気持ち
そういう広がりが全ての絵に感じられます。

ひまわりをじっくりじっくり見て
雌蕊の部分の詳細さに踏み入った時は
さすが!!と何か拍手したいような気持ちにも。

新しい描き方を得ている途中と思います。
解放しつつ楽しんでやっていってほしいなあと思います。

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