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絵日記マンガ、絵本、日々の事など
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イラスト・スケッチ教室@うみべのえほんやツバメ号 火曜日の教室

台風が去り蒸し暑くなり、夜になると寒い風になり‥
寒暖差が激しすぎる日々。。

Hさんの作品

「年賀状の絵柄を」と言った途端に
コーヒーをこぼす失態をしてしまった私。。
それほど年末の声に動揺してしまう
日々の速さについていけない私です(涙

前にもうさぎをモチーフに
イラストを仕上げているので
スタートも、構図の取り方も手の動きもとても早い
(年賀状の着手ということも!)Hさんです。

同じモチーフを繰り返し描いて行く事について
時々躊躇される方がいます。
でも、ぜひ何度も同じモチーフにあえてトライしてほしいなあと
思う私です。
回数を重ねると、自分とモチーフの間に
ちょっと対話、みたいなものや
客観的な目や、「次はこうする」と前回からの残りの課題が出てきて
それもまた学びの一つになると思います。

Hさんのうさぎは前よりも格段に柔らかく
表情が出てきていると思います。

Kさんの作品


Kさんとは長いお付き合いです。
時々「面倒くさい」という言葉を聞くことがあるのですが
この前は自分のうちで育てているサツマイモの葉っぱをスケッチして
あまりにもそこに集中し
その容れ物の存在をはたと気がついて
「えーーこれどう塗ればいいの?!面倒くさい!」
となったと言います。

絵は自由なので葉っぱに集中したのならば
それだけで良いと思うのですが
Kさんの中にある
「こうでなくてはならない」という自分への批判が
強く刺すときにどうやら「面倒くさい」が出るみたいだ、
と2人で話していくうちにわかったのです。

子どもの頃、ピアノの練習も人に聞かせられるくらいに
ならないと
「みっともない」
と言われたそうです。
そんな初めて弾いてうまくいくわけはありません
何か完璧にしないと、という教えが
時々こんなふうに足枷になることがあることがあります。

でも、こう思うのです
Kさんは自宅で「この葉っぱ、いいじゃない」と
スケッチを始めたわけです。
そして葉っぱをつぶさにみて
それを丁寧に描いた。
ここを大いに讃えるべきだと思います。
そして、自分用のスケッチなのだから
そこで終わってもいいし
また後日、今度興が乗った時に
お椀を描いてもいいじゃない、と。

ただ、Kさんがこんな風になる時は
絵がさらに進化する時でもあるとも思います。

面倒なことをやっていくうちに
なんだか楽しくなっちゃった、ということもあるので
絵というのは不思議なものです。

H.Kさんの作品

H.Kさんの作風が少し変わってきました。
前の月に草花をスケッチ、そのカーブや形から着想を得て
デザイン的に画面を埋める、ということをしてから
絵にある軽やかさが出てきたように思います。

でも描く内容はとても緻密で、H.Kさんが持っている色へのセンスが
もっと前に出てくるようなそういうものを感じました。
今まで積み重ねてきたものと
素直に描きとる力と
それを自分の采配で好きに使って良いのだ、という
ある自由さが絵に表れてきたのでは、と思います。

こうなると俄然、絵は力を持つと思うのです。
それは「自分は、この部分がキレイと思ったのよね」
というのが整理されて人に伝わるのでは、と私は思うのです。

今まで自分とモチーフだけだった世界に
人を呼び込む力が出てきたというか‥
でもそれも、自然に魅力が人にも伝わる‥というか
H.Kさんの描く絵に広さが出てきた。。。というか
うまくまだ私も言葉にならないのですが
まだまだいろんな方向へ可能性があって
それが見えてきたように思うのです。
(興奮)


S.Kさん


久しぶりに登場のS.Kさん、小さな実のついた木の花を
可愛がるように描いていきました。
ムラサキシキブ、というこの実は紫の仁丹のようになるのですが
まだ緑のところもあり、全体に楚々としたイメージです。

今回百合も持ってきたのですが
この小さな木の花が人気で
百合の香りや見かけの強さに
圧倒されるのだ、と聞きました。

大きい花は確かにじっと見ていると
何かグロテスクであったりすることもあります。
人の感性になるほどなあ、と頷きました。

絵を描いていると、こういう風に
普段ならば通り過ぎるような
それぞれの感性の話が聞けるのが楽しいなあ、と思います。

K.Sさんの線やあり方は
小さいものや、おぼつかない形、みたいなものへの
愛情に溢れています。
線にはそれらを「撫でるような」感触が見ている人にも伝わります。
ここがK.Sさんの才能だと思うのです。
ムラサキシキブの点々、葉っぱの葉脈の整然とした線
それを丁寧にとつとつと描き
シックな色味でまとめる。
K.Sさんにしか描けない美があります。

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