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E QK room

絵日記マンガ、絵本、日々の事など
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イラスト・スケッチ教室@うみべのえほんやツバメ号 日曜日の教室

先月は台風があり
日曜日の教室はお休みでした。
二ヶ月ぶりの再開。

Eさんの作品

今年もうちの柿が実り、それをお裾分けアンドスケッチしてもらいました。

Eさんのくっきりとしたアウトラインを
うまく使った良い絵になっていると思います。
このアウトライン、「ここだ」というラインが出来上がるまで
ためつすがめつEさんは引いています。
ここぞ、というのが表れるまで。
ここにEさんの良さがあるのでは、と思います。

その人のスタイルというのは求めなくても
すでにあって、描きながら自然と表れるものなのだ、と感じます。

あのモダンな形などの追求が参考になるかも、と
猪熊弦一郎の作風をお見せしました。
楽しんで自分の絵を探究してほしいなあと思っています。

そして後半は色面を作っていきました。
色面ではEさんとても淡い色調を選びます。
ここもまた面白いところですねー!

Yさんの作品

Yさんの腕がぐぐんと上がって
出来上がってくる絵がご自分でも楽しみなっているのでは、と思います。

空間に、どう置くか
どう切り取ったら心地よいか
そういうことをあれこれ試行錯誤してから
絵に入ります。

ここでYさん「そうか、自分が描きたいように切り取れば良いのだ!」と
シンプルではありますが、最初の自由に気がつかれたご様子です。
こうやっていろんな構図を考えて自分なりの「心地よさ」を見つけるのも
絵、だと思います。描く前から既に。

対象物を丁寧に素朴に追う線が
Yさんのお人柄を示していますね。


Tさんの作品

対象物の捉え方に迷いがない!と感じました。
時々、あれ?というくらいうまく描ける時がありますが
これも積み重ねがあっての事なんだと思います。

Tさんの漫画で培った明快な捉え方と
影の濃さなどを追求していくやり方が
うまくブレンドしていると思います。

モノクロだけで追求する時
影と傷の描き方を、変えていかねばなりません。
その場合、柿のオレンジ色も、きっと塗ることによって
影のグラデ、傷のテクスチャーもバリエーションとして
加えられていくから、と思うのです。

モノクロは色も影もテクスチャーも黒一色ですので
追求の仕方がカラーとは異なり
それなりの自分の描き方のバリエーションを持っていくことが大切。
でも、ここに行き着いた、ということが
Tさんの上達した証拠だと思います!

そして色面作りでは
Tさんは自由になり
色を満喫していました!

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親子イラスト教室@Musica Soave

ブログ更新が遅くなり申し訳ありませんでした。
体調を崩してしまい、休んでおりました。
少し復調してきたら、すでに暦は10月も中旬!!
驚きです。
ぼちぼちまいりますのでよろしく!

Oさんファミリー
Hちゃんの作品


仕事で、小さいカードを作成。カードを切り抜いた後の紙をみたら
まるでスマホのような形になっていたので
これはスマホの工作をしたら楽しいのでは!とやってみました。

Hちゃんはあるところで自分の表現、に行き着いたのだと思います。
色面を作ったり、模様を描いたり
そこから更に自由に線の表現で、細部に新たに細かく別の世界が広がるような…
そんな作品を作り始めています。
こんな風に「これだ!」とぐっと絵と自分が近づくのを見るのは
こちらも楽しくてしょうがありません!

そんな中スマホもとっても丁寧に表示画面を描き込んで
描いていくたびに作ったものと自分が親しくなっているように思いました。

それが終わると色とりどりの水彩で
とっても美しい色面構成を作っていきました。
「こうしたらどうなるかな」楽しみながら前に進む様子を見ると
こちらも解放されたような気持ちになってきます。


Kくんの作品

Kくんものめり込むようにたくさんの絵を描きました!
生き生きとしたこの線!
モリモリと動く線!
Kくんは描きながら、更に動きを加えていき
そこに物語を流し込んで
一枚の絵の中に時間があるように思いました。
色味も素敵だし、よーーく見て描いていて
手のつき方、力が入っている様子など
模写しながらそれも学んでいるように思いました。
画伯、燃えていますね!

Rくんの作品




Rくんは教室にいたカナブンとお友達になりました。
カナブンハウスを折り紙で作って
小さい木も立て、とっても居心地の良い場所を作ってあげました。
愛がなせるクリエイション。

そこからカナブンをじっくり見ながら
描きはじめました。

これこれ。これですよね。
絵を描く本当の一歩目。
「ああかわいいなあ」
「きれいだなあ」を
自分のものにしたい
そこで、描きつける。
その純粋な、基本の一歩を見せてもらって
絵の楽しさを再度プレゼントしてもらったような気持ちになりました。


Uさんの作品

季節に一番ほしい色を使うUさん。
秋めいてきて暖色が登場しました。
よくよく花を見てコスモスの花弁のつき方を再発見。
絵を描くと「もう知ってる」というものを
つぶさに見て、その構造を本当に知る、ということがありますね。
その楽しさは、しみじみといいものです。

そして元祖色面作りの達人!
微妙でなんとも言えないあわーーいグラデーションを
作りました。
Uさんのこのちょっとした色の合わせに
趣味の良さを感じます。

出来上がった色面の虹色の霧、みたいな感じは
見ているとほわーーっと「体験」するような気持ちになります。
さすがです。

Yちゃんの作品


Yちゃんの線や描くものはとてもきちんと整頓されています。
私は、ここにYちゃんの良さがあると思います。

だからスマホの画面のアイコンを描いた時
きっとYちゃんは何かスッキリとやりきった気持ちがあったのでは、と思うのです。
細かい細部までキリッと描いたものは
やはり愛おしくなると思います。
自分が描いた、描けた、満足。

そして今度はかーーわいい女の子やハートを
描き始めました。
アイコンを描いた後なので
ちょっとリラックスした線になっていて
またそれも素敵です!
どっちもYちゃん。


Sさんの作品

草が萌えるようなそんな色面を作ったSさん。

毎日見るものがやはり血となり肉となるのだと思いますが
Sさんの生き生きとした筆さばきに
その草の香りや食感まで湧き立つような感じがします。
実感のある絵のあり方に
Sさんの凛とした生き方まで表れているような
そんな風に感じます。

Tくんの作品

Tくんは大好きなポケモンを次々と描いたのですが
今回は色遊び、というか別の方向に行ったことが新しいことだったので
面白いなあ、と感じました。

スマホの本体に、ドリッピングするように
水彩や、マーカーで描いていったのですが
そこに滲んでいく色の楽しさと
美しさをTくんは見たと思うのです。
色って、楽しいのよね
ただ色が紙に染み込んでいく様子
それを自分の行かせたい方向に水で持っていく
そこに何かピュアな面白さがあるのですよね。

そして不思議なことにそこから急に絵が描きたくなったTくん。
どっしりとした木と畑の様子をとっても健やかな感じで
かき上げました。

みなぎる力に圧倒されます!

Rちゃんの作品


お兄ちゃんが大好きなRちゃん。
木の絵を自分でも描いてみたい、と描き始めました。

初めてなのに、水彩の絵の具も加減を無意識に調整している様が見えます。

かわいい女の子の絵も丁寧に描いて
このお絵かきの時間を目一杯、体いっぱい楽しんでいる様子が
本当に微笑ましいです。

Sちゃんの作品


Sちゃんのデッサンの方を写真に撮り忘れて
迫力のタトゥーの曼珠沙華だけになってしまいました!!
Sちゃんは学校の学園祭のポスターでも
レベル高いものを作り、予備校のトライアルでも
先生の舌を巻くほど素晴らしいものを
描いたということです。

どういう形かわかりませんが、
彼女の才能はきっと将来いろんな人の目に触れるのだろうなあと
今からとても楽しみです。

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イラスト・スケッチ教室@うみべのえほんやツバメ号 火曜日の教室

台風が去り蒸し暑くなり、夜になると寒い風になり‥
寒暖差が激しすぎる日々。。

Hさんの作品

「年賀状の絵柄を」と言った途端に
コーヒーをこぼす失態をしてしまった私。。
それほど年末の声に動揺してしまう
日々の速さについていけない私です(涙

前にもうさぎをモチーフに
イラストを仕上げているので
スタートも、構図の取り方も手の動きもとても早い
(年賀状の着手ということも!)Hさんです。

同じモチーフを繰り返し描いて行く事について
時々躊躇される方がいます。
でも、ぜひ何度も同じモチーフにあえてトライしてほしいなあと
思う私です。
回数を重ねると、自分とモチーフの間に
ちょっと対話、みたいなものや
客観的な目や、「次はこうする」と前回からの残りの課題が出てきて
それもまた学びの一つになると思います。

Hさんのうさぎは前よりも格段に柔らかく
表情が出てきていると思います。

Kさんの作品


Kさんとは長いお付き合いです。
時々「面倒くさい」という言葉を聞くことがあるのですが
この前は自分のうちで育てているサツマイモの葉っぱをスケッチして
あまりにもそこに集中し
その容れ物の存在をはたと気がついて
「えーーこれどう塗ればいいの?!面倒くさい!」
となったと言います。

絵は自由なので葉っぱに集中したのならば
それだけで良いと思うのですが
Kさんの中にある
「こうでなくてはならない」という自分への批判が
強く刺すときにどうやら「面倒くさい」が出るみたいだ、
と2人で話していくうちにわかったのです。

子どもの頃、ピアノの練習も人に聞かせられるくらいに
ならないと
「みっともない」
と言われたそうです。
そんな初めて弾いてうまくいくわけはありません
何か完璧にしないと、という教えが
時々こんなふうに足枷になることがあることがあります。

でも、こう思うのです
Kさんは自宅で「この葉っぱ、いいじゃない」と
スケッチを始めたわけです。
そして葉っぱをつぶさにみて
それを丁寧に描いた。
ここを大いに讃えるべきだと思います。
そして、自分用のスケッチなのだから
そこで終わってもいいし
また後日、今度興が乗った時に
お椀を描いてもいいじゃない、と。

ただ、Kさんがこんな風になる時は
絵がさらに進化する時でもあるとも思います。

面倒なことをやっていくうちに
なんだか楽しくなっちゃった、ということもあるので
絵というのは不思議なものです。

H.Kさんの作品

H.Kさんの作風が少し変わってきました。
前の月に草花をスケッチ、そのカーブや形から着想を得て
デザイン的に画面を埋める、ということをしてから
絵にある軽やかさが出てきたように思います。

でも描く内容はとても緻密で、H.Kさんが持っている色へのセンスが
もっと前に出てくるようなそういうものを感じました。
今まで積み重ねてきたものと
素直に描きとる力と
それを自分の采配で好きに使って良いのだ、という
ある自由さが絵に表れてきたのでは、と思います。

こうなると俄然、絵は力を持つと思うのです。
それは「自分は、この部分がキレイと思ったのよね」
というのが整理されて人に伝わるのでは、と私は思うのです。

今まで自分とモチーフだけだった世界に
人を呼び込む力が出てきたというか‥
でもそれも、自然に魅力が人にも伝わる‥というか
H.Kさんの描く絵に広さが出てきた。。。というか
うまくまだ私も言葉にならないのですが
まだまだいろんな方向へ可能性があって
それが見えてきたように思うのです。
(興奮)


S.Kさん


久しぶりに登場のS.Kさん、小さな実のついた木の花を
可愛がるように描いていきました。
ムラサキシキブ、というこの実は紫の仁丹のようになるのですが
まだ緑のところもあり、全体に楚々としたイメージです。

今回百合も持ってきたのですが
この小さな木の花が人気で
百合の香りや見かけの強さに
圧倒されるのだ、と聞きました。

大きい花は確かにじっと見ていると
何かグロテスクであったりすることもあります。
人の感性になるほどなあ、と頷きました。

絵を描いていると、こういう風に
普段ならば通り過ぎるような
それぞれの感性の話が聞けるのが楽しいなあ、と思います。

K.Sさんの線やあり方は
小さいものや、おぼつかない形、みたいなものへの
愛情に溢れています。
線にはそれらを「撫でるような」感触が見ている人にも伝わります。
ここがK.Sさんの才能だと思うのです。
ムラサキシキブの点々、葉っぱの葉脈の整然とした線
それを丁寧にとつとつと描き
シックな色味でまとめる。
K.Sさんにしか描けない美があります。

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親子絵画教室@Musica Soave 

突然涼しくなったこの日。

小学生にはスポンジシートからハンコを作る工作を持っていきました。

スポンジシートは1.5mmと薄いので
鉛筆で切り取る形を描き
ハサミで切り取るのも簡単。
その後、鉛筆の線がついた方を
両面テープで持ち手にくっつけます。

ハンコを彫る時は、鏡像を考えて、逆に彫らなくてはいけませんが
このシートだと見たままの形を展開できるので
こどもと作る時は手軽で良いですね。

ペットボトルの蓋を持ち手にするのも
子どもの手にちょうどいい大きさです。
持ち手を大きくして、複雑、または連続のものにしたりもできます。


Kちゃんの作品

Kちゃんは、お母さんがハンコを彫るのが好きなので、物おじせず進めることが出来ました。
馬が大好きなKちゃんは、モチーフに馬と
それと合わせてジョッキーも人参も!!丁寧に彫っていきました。
Kちゃんは年中さんくらいからお母さんと一緒に来ていますが
小さい時から作るものをじっくり出来上がりを考えてから
行動に移します。
どんどん細かく丁寧に作れていて
作りながら、お友だちの誕生日カードを作ったり
今度は絵の具で絵を描いたり
自由に行き来しながら創作ができます。
この素直に作る姿に、励まされるものがあります。

作りながら数珠繋ぎに「あれも、これも作ろう!」となる時
心は自由でいろんな見方ができるようになります。
来月も楽しく創作いたしましょう♪


Sさんの作品

Sさんが丹精したお野菜を、スケッチ、その後色付けをしてきました。

このカボチャ、すごい!
出来上がりに思わず唸ってしまいました。

写実的である、というのもさることながら
この絵の良いことは
「カボチャness」をよく捉えているからです。
どんなに写真のようにかけていても、表面的なものもあります。
でもその実質はなかなか難しいものがあります。

きっと芽が出て、葉っぱが伸びて
ころり、と実がつき膨らんでいって
このどっしりとした最終系になるまでを
Sさんは見て触って、食べているわけです。
実感がこの絵にはあります。

この後、砂山がこのカボチャをもらいうけ
煮物にしていただきましたが
ホックホクで濃い香。美味しくいただきました。(役得役得)

Tくんの作品

Tくんにハンコの説明をすると
まずは稲妻の形を切り出しました。

ハンコはぺとっと押す時に、思いの外楽しくなります。
自分で色を選んで紙にポンポンしているのですが
何か「♪」という気持ちが出ます。
紙にいろんな色の稲妻が出現しました。

大きく竜をシートに描いたら
思わずその触感が楽しく、切り出すのはやめにして
さらに細かく描いていきました。

そう、「これを作ろう」と決めたけれど
描いたら思わず集中してしまい。。
という気持ち。教室ではその気持ちを大事にしてほしいと
思っています。
課題に沿わなくても、没頭した方向の方が
創造力がみなぎります。
Tくんのこの竜の緻密さにそれが現れています。

Rちゃんの作品

好きな色はピンクと水色。
トトロや猫バスを描いたり
フレームの中にお家を作ったり
自由に自由にRちゃんは描いています。
でも、よく見ると
かなりきちんと収まりが良いように工夫して描いています。
とっても集中してお絵描きできて、素晴らしい!

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イラスト・スケッチ教室@うみべのえほんやツバメ号 火曜日の教室

三浦半島では珍しい熱帯夜が続く日々。
もう少し涼しくなると楽なんだけどなあ。

Hさんの作品


Hさんはバスの絵の展示に向けて
何か見る人が参加できる工作を考えています。
折り紙から作る自分のバス。

それが一段落すると
花束の中から気に入った花や草を一本とって
それからインスパイヤされた絵を自由に描く、というテーマに移りました。

Hさんはガーベラを選びました。
いろんな色のものをランダムに画面に散らして
カラフルに塗っていく。
背景の色を水色で塗りました。
好きな色を選ぶ時、急に絵が宝物のようになっていきます。
そんな風に描きながら、自分の好みを反映するのが
とても上手になってきたと思います。

どういう課題でも自分の方向に近づけて
楽しみを見つけて作っていく。
そのコースが出来上がってきているのですね。
キュートな一枚になりました。


Kさんの作品

Kさんはこの課題を「難しーーー!!」と
最初ためつすがめつ始めました。

難しいと思うのは
「これが正解」というものがあるからだと思います。
正解は自分の絵には、自分の胸に聴かないとないのですが
その自分の感覚を信じるのが一番難しい。

これはまず手を動かすことをしないと
さらに考えこんでしまいます。

スケッチをしました。
アオキが一番シンプルなのでは、とチョイスしましたが
柊のようなツノ、斑が入った模様など
なかなか簡単には許してくれません(笑)

けれどもKさん、この葉っぱを重ねるように描き始めたところで
きっと何か「ハマる」感覚があったのだと思います。
大まかに形を描くと
グリーンのさまざまなトーンを塗っていき
とてもシックな作品を作り上げました。

塗り終わった後、折角綺麗なグリーンだから、と
残った絵の具で色面を作り、ゴール。

この感覚を、自分の中で「よし」、としていただけたらいいなあと思いました。

Mさんの作品

今回の課題を考えた時、
「これはMさんは自然と使っているな」と思いました。
スケッチして、その対象物を解体して
線やフォルムから画面を構成する。

一つの花にはそれぞれの特徴となるカーブや線があり
それは絵画的な言語ではないかな、と思うのです。

その言語を無意識に自分の作品に使っている、のがMさんだと思うのです。

別の教室で子どもたちと描いた
いろんな模様、デタラメ色面があるのですが
それも使ってちぎって貼って
Mさんの創造タイムは静かに熱く進みました。

バラのスケッチで難しいと悩んでいましたが
「バラ」の形はちゃんと捉えているので
それを転化した時にはちゃんと「バラ感」が展開していました。

絵の中に奥と、中間と表面があります。
その感覚の使い分けもとっても楽しいものとなっています。
これもMさんは遊ぶように無意識でやっているところが
絵の言語をしっかり自分で作ってきている証拠だと思います。

そしてMさんは今までの描き方と少しずつ変わってきています。
今までの細密画に別の要素、空気感がプラスされてきています。
色々な時期の色々な感覚を絵に残していくと
きっと後で見返しても楽しいと思います!